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あっちゃん絵日記

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あんまりヒマなもんでお菓子つくり
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じょーずにでけた!




ところで
先日、新美南吉記念館に行ったときのこと

入ってすぐの正面に、この詩がおおきく展示してあって、
わたしは目が釘付けになってしまった


「春の電車」
            新美南吉

わが村をとおり、
みなみにゆく電車は、
菜種ばたけや麦の丘をうちすぎ
みぎにひだりにかたぶき、
とくさのふしのごとき
小さなる駅々にとまり、
風呂敷包み持てる女をおろし、
また杖つける老人をのせ、
ある村には子どもら輪がねをまわし、
ある村には祭の笛ながれ、
ついに半島のさきなる終点につくなるべし。
そこには春の海の、
うれしき色にたたえたらむ、
そこにはいつも、
わがかつて愛したりしおみなおりて、
おろかに心うるわしく、
われを待つならむ。
物よみ、草むしり、
小ささ眼を黒くみはりて待ちてあらむ。
われきょうもみなみにゆく電車に、
我がおもい乗せてやりつれど、
そのおもいとどきたりや。
葉書のごとくとどきたりや



この半島の、すみずみにまで春がやってきて、
その春風のなかを、満開の菜の花の咲く土手を、
小さな赤い電車がトコトコとはしっていくのが目に浮かぶようです
これは名鉄電車のことでしょう 
南にゆく電車、半島の先なる終点‥


どなたかのブログに、これを読んで
くるりの「春風」を思い出した と紹介があった。
この歌にも、電車がでてくる。
くるりの岸田さんは幼少期、三河に住んでいて、名鉄三河線の赤い電車を眺めて
育ったのかもしれない
業界に名を馳せる、鉄ちゃんの岸田さんだから、電車の歌は多いのだけど。

やさしい、やさしい歌詞とメロディだ。



「春風」
              くるり/岸田 繁


揺るがない幸せがただ 欲しいのです
僕は貴女にそっとそっといいます
言葉をひとつ ひとつさがして
花の名前をひとつおぼえて
貴女に教えるんです


気づいたら雨が降って どこかへ行って消えてゆき
手を握り確かめ合ったら
眠ってる間 口づけして
少しだけ 灯をともすんです


シロツメ草で編んだネックレスを
ほどけないように ほどけないように
溶けてなくなった氷のように花の名前をひとつ忘れて
あなたを抱くのです


遠く汽車の窓辺からは春風も見えるでしょう
ここで涙が出ないのも幸せのひとつなんです
ほらまた雨が降りそうです


帰り道バスはなぜか動かなくなってしまいました
傘を探してあなたを探して
遠く汽車の窓辺からは春風も見えるでしょう




そういえば、去年の梅酒つくりは、この歌をBGMにやったのだった
その梅酒は、いま、とても飲み頃になった。
by atukoizmix | 2011-05-14 17:54 | 日々のこと