いしいしんじ。
たまらん表現力
こういうふうに、文というものを、ことばというものを、表せたらどんなにいいだろう、と、思う人がまた1人
それは、素晴らしいピアノの演奏を聴いたり、一流スポーツ選手のパフォーマンスをみたりした時の気持ちに似ている
深く感心し、ほぅ~~~ と思ってしまう
とんでもなく超人的に指が細やかに動き回って鍵盤のうえに旋律をつくりあげたり、身体というものを使って信じられないような動きを表現したりするのと、ことばを自由自在にあやつってぐっとくる文章を発信するというのは、似ているな
この人の筆では小説よりも、こうしたエッセイのほうが好きだ
そして、川上未映子。
書かずにはいられないと、以前何かでこの人が言っているのを読んだが、まさにそんな感じで、
ふつふつと湧き上がってくるものを、どうしたって、書かずにはおれないのだろう。
みんな、こうした感情をあふれさせて生きてる。ただそれをうまく表現する筆力と場がないだけなのだ。どんなにうつくしい曲が頭の中にあっても、それを表せるだけの指の動きが出来ないのと同じように。
ただただ 同調することは、できるから、 そうしたとき、人は、ぐっとくるのだ。
自分の中にあるものと同じものを感じたときに。